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*告白*
湊 かなえ
双葉社
(2008-08-05)

担任の女性教師がホームルームで淡々と語りだす。
娘は事故で死んだのではなく、
このクラスの生徒に殺されたのです。
衝撃の告白。
第2章以降1章ごとに 生徒、その家族が語っていく。

登場人物がそれぞれ何かしら歪んでいて、
どの人物にも共感も感情移入もできない。
そしてラストの衝撃!
こうきましたか!

冒頭からぐいぐい引き込まれ、
読むのが遅い私にしては、
あっというまに読み終えた。
おもしろかったです!!

去年図書館に予約した『告白』
今、予約順位を確認するとまだ190番目。
本を貸してくれた友達に感謝
* comments(28) * trackbacks(0) * 小説 * 06:20 *
*ヒュウガ・ウィルス*


感染したら致死率100%といわれるヒュウガウィルス。
ウィルスと戦う体内の免疫系細胞。
ただ、免疫応答には必ず例外が潜んでいる。
その例外とは。
生存者は。

危機感

強烈に衝撃を受けた『五分後の世界』よりも
インパクトは多少弱いけれど、
やっぱり何かが心にズシーンと残る。

自分の中の危機感について考えさせられました。
危機感をエネルギーに変えるようなことを
日常 私はしているだろうか。








 


* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 06:16 *
*日本の「安心」はなぜ、消えたのか*
 
「ほぼ日」の糸井重里さんお勧めのこの本。

『社会心理学から見た現代日本の問題点』
サブタイトルからすると
私にはちょっと難しいんじゃ・・・!?と思ったけれど、
従来の日本的な「安心」社会と
欧米的な「信頼」社会の違いを
わかりやす〜く説明されています。

昨今の「品格」「武士道」だの「心の教育」だのと
精神論を振りかざすマスコミなどの風潮には、
私も なんだかな〜・・・  と思っていました。

子どものいじめについても述べられていました。
子を持つ母なので
子どもの問題には一番関心がそそられるところ。
いじめ問題が起きている教室とそうでない教室。
多くの人が「みんなが」主義者の中で、
いじめがエスカレートしてしまうかどうかは、
クラスの中の「傍観者」の数、比率
(臨界質量)がカギとなるそうです。

学校の先生方、ここんところ、すごく重要  ですよ。
道徳教育がどうのこうのというよりも
いじめ対策にずっと有効だと思われます。





* comments(0) * trackbacks(0) * その他 * 13:08 *
*5分後の世界*

2009年読み初めの一冊です。

”こちら側”と5分ずれたもう一つの世界。
第2次世界大戦で1945年無条件降伏をせずに
地下(アンダーグラウンド)に建国、
勇気とプライドを誇りに
その後も戦い続ける日本が舞台。

戦闘シーン、長いです。
後半に登場する20代前半のミズノ少尉、カッコイイです。
私利私欲なし、
鍛え抜かれたプロフェッショナル。
幕末の志士たちもそうだったのかなぁ・・・と
頭によぎる。

読み終えたあと、しばらくは虚脱感というか放心というか。。。
語彙を知らない私には
うまく説明する言葉が浮かばないけれど、
とにかく圧倒されました。
強烈に!!!
心に何かが残る作品でした。

ある場面でミズノ少尉が老人に向かって言った言葉。

「言わせていただくとか説明させていただくとか
 いったい誰が使い始めたんだ。 
 そういう妙な日本語は禁止せよ。
 貴様は誰かに許可を得たり誰かに依頼されて話しているのか?
 自分の意思と責任で話しているのだろう?
 言います、説明します、で充分ではないか。」
                             −本文より抜粋−

会合や何かの式典とかで司会者や関係者がよく口にする
「○○させていただきます」
謙虚とか、そんなんじゃない。
私はずっと違和感を感じていた。

私はこれを読んで心が震えたよ。



* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 10:00 *
*楽園 上・下*

宮部 みゆき
文藝春秋
(2007-08)
 
あの『模倣犯』で犯人を追い詰めた
フリーライター前畑滋子の元に届いた調査の依頼。

透視、見えないものが見えてしまう力を持つ子ども。
依頼人の子どもが描いた絵から
すでに時効となった子殺しの事件に関わっていく。
なぜ両親は子どもを殺してしまったのか。

そこそこおもしろくて読みやすい。
ページが進むのはいつものことだけど、
なにか物足りない感じがします。
事件とは関係ないところでの
登場人物のよけいな会話が多いというか、
ちょっとまどろっこしい印象。

『楽園』のあとに読んだ『震える岩』


こちらも霊感、透視能力のある少女が登場するけれど、
私はこっちの方が好き。
宮部みゆきは、江戸もの、時代ものの方が
私は好きだな〜。

* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 06:10 *
*さまよう刃*

東野 圭吾
角川グループパブリッシング
(2008-05-24)
 
映画『容疑者Xの献身』もヒット中、
大人気の東野圭吾さん。
その東野ファンのお友達から借りて読みました。

娘を殺された父親の復讐、
江戸時代でいう「あだ討ち」です。
法治国家において、
もちろんそれが許されるわけがないのだけれど、
心情的には同情、肩入れしてしまう。

その復讐の結末がなぁ。。。
なんかやるせないなぁ・・・
ラストの意外な事実にも驚いた。。。
作者にまんまと騙されていた。

少年犯罪の残酷さ、
にもかかわらず加害者は少年法で守られている。
それにたいして、けっして癒されることのない
犯罪被害者の苦しみ。
そして、正義ってなんなんだ と
心の内の葛藤を隠しながらも捜査をする刑事。

実際にもこういう事件が起きているんだよね。
やりきれないなぁ。。。

重いテーマだったけれど、
ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 06:52 *
*芸人学生、知事になる*

芸能人に疎い私。
そのまんま東さんといえば、
たけし軍団の一人、かとうかずこさんの元旦那さん、
そして今は宮崎県知事ということくらいしか知らなかったのですが、
勤勉、努力の方だったんですね。

毎日、早稲田大学の夜間部に通い、
帰宅後1時間半〜2時間のランニング。
そのあと勉強して寝るのが3時半とか4時。
それでも毎朝6時半起床。
家族で朝食、子どもたちを駅まで送る。
血尿が出るほどの超ハードな生活だったそうで。

不祥事と謹慎で人生のどん底を味わい、
人生を立て直そうと
学問と走ることで自己改革した東国原英夫さん。

「知事になってからも、僕の勉強はつづいている」

人生、生涯勉強。

志の高さ、努力、実行継続する精神力に
敬服です

著者のオフィシャルブログはこちら
* comments(0) * trackbacks(0) * その他 * 14:30 *
*蒲生邸事件*

宮部 みゆき
毎日新聞社
(1996-09)
JUGEMテーマ:読書

どんなジャンルでもとっつきやすく読みやすい。
だから宮部みゆきは好きだな〜。
これは10年以上も前の作品だけど、
なぜか なかなか手が出せず・・・
でも今は、読んでよかったな〜と思います。

現代の青年が昭和11年「2.26事件」当時にタイムスリップ、
蒲生邸で起こったある事件に遭遇してしまうおはなし。
事件の解決も気になるけれど、
主人公の青年が蒲生邸の女中ふきに
淡い思いを抱いてしまう。
そちらの方が気にかかり、最後はいっきに読んでしまいます。

時代を超えた淡い恋。
この”淡い恋心”というものに、
オバサンと呼ばれる年代の私は、とても切なくなるのだ。

そして、過去を体験し 現代に戻ってきた主人公は、
急に無口になってしまって、
家族からみると、彼が人が変わったように思える。

そういうことって子どもの成長過程でもみられることで、
子どもが急に話さなくなったり、
ぼうっとしていることが多くなったり。
思春期、大人に一歩近づくとき、
子どもの心の中で何かが大きく変わるとき、
やっぱり無口になるのではないかな。

「2.26事件」をはじめとして、
ほとんど知らない現代史。
あらためて勉強したくなる、そんな本でした。



* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 06:20 *
*サッカーボーイズ 再会のグラウンド*
この本、
息子が所属するサッカークラブのお父さんコーチから
「木暮コーチいいですよ〜」
と勧められ、お借りして読みました。

どこにでもありそうな地元の少年サッカークラブ。
6年生の子どもたちとコーチのおはなしです。

ほんとに木暮コーチいいですね〜。
サッカーを楽しもう!
原点ですね。
息子のクラブの理念と同じだ。

6年生最後の公式試合、
強豪チームとの対戦の描写がとってもリアル。
爽やかな感動です。

試合前に子どもたちが円陣を組んで掛け声をかける。
その掛け声、何と言っているのかは明かされない。
私は、木暮コーチの口癖
「サッカーを楽しもうぜ!」だと予想していた。
そして最後に明かされたそれは
「エンジョーーイ!」
「フットボール!」

英語だったか。

著者のはらだみずきさんご自身のブログ
「ジュニアサッカーと草サッカーの風景」 
私のお気に入りサッカーフォルダに登録しておこうっと。

* comments(3) * trackbacks(1) * 小説 * 06:20 *
*一瞬の風になれ(全3巻セット)*
読み終えるのにあまりにも時間がかかってしまい、
1巻2巻って、あれ どんな内容だったっけ!? てな感じですが、
すべてはこの3巻クライマックスのためにある!!

サッカーから陸上短距離走に転向した主人公。
インターハイ出場を目指して地区大会を戦っていく。
そのレースの一つ一つが臨場感にあふれ、
陸上を全く知らない私でもとてもリアルに感じられる。
特に400mリレーでは、
リレーの醍醐味、バトンワークの怖さ、チームワークなどが
丹念に描かれていてドキドキ感いっぱい。

部活の先輩・後輩、ライバル、友情、ほのかな恋。
主人公と一緒になって つい目頭が熱くなってしまうポロリ
顧問の先生や部員たちのキャラクターもそれぞれ個性があって、
おもしろい小説というのは、
たいてい主人公よりも脇役陣が楽しませてくれる。
とにかく爽やかな青春小説でした。

で、終わったばかりの北京オリンピック。
400mリレーを見逃してしまったことが非常に悔やまれるのだ。。。泣き顔

* comments(0) * trackbacks(0) * 小説 * 06:23 *
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